総量規制対象外のメリットとは?
総量規制とは消費者金融等の貸金業者が適用を受ける貸金業法です。貸金業者ではない銀行は銀行法という別の法律があり、総量規制(年収の3分の1以上の貸付を原則禁止)は対象外となります。
総量規制対象外ということは、仮に借入が年収の3分の1以上あったとしても、審査次第で融資は可能ということになります。総量規制とは多重債務者問題から発展し法律となりましたが、あくまで規制を受けるのは消費者金融等の貸金業者のみなのです。
この総量規制には施行前より様々な意見があったのは事実で、完全施行後の今ではその総量規制に対する反対意見は大きくなってきている印象を受けます。まず大きな問題点として、多重債務者は必ずしも消費者金融などの貸金業者からの借入が全てでは無いという点です。
生活や遊びなど使い道は人それぞれですが、消費者金融から借入して返済困難となり、別の金融会社より返済の為に借入を繰り返し雪だるま式に借金が増えていくことは確かにあります。しかし、住宅ローンの支払いの穴埋め的に消費者金融から借入し生活費も重なり借金が増えていく人の割合は実はかなり多いのです。
貸金業者からの借入のみが多重債務者の問題であれば総量規制は効果があるかも知れません。しかし、実際は住宅ローンや労金・農協などの金融機関からの借入や、知人・身内からの借金、ヤミ金などの無登録業者からの借入も含めた中で多重債務者問題を考えるべきなのです。そして総量規制とは1割程度と言われる多重債務者のみではなく、真面目に返済している大多数の健全な利用者までも一律に規制する法律となることが大きなポイントとなります。
総量規制に対しての問題点を述べてきましたが、銀行は総量規制の対象外となる為現実的には総量規制の抜け道?と捉えられても致しかたありません。しかし、総量規制対象外となる銀行カードローンは今最も注目を浴びているカードローンになります。銀行カードローンのメリットは多くありますが、一番のメリットは消費者金融等の貸金業者に比べ低金利+高限度額になる点です。
銀行カードローンは断然の低金利!
消費者金融のカードローンは100万円未満の年率はほぼ18%に対し、総量規制対象外の銀行カードローンは金利15%以下がほとんどです。
貸金業法改正にて今まで出資法と利息制限法の間だったいわゆるグレーゾーン金利は廃止となりました。現状の上限金利は、
■1〜10万円未満は上限金利20%
■10万円超〜100万円未満は上限金利18%
■100万円超は上限金利15%
上記のようになっており、仮に50万円を消費者金融で新規で借入した場合、適用される金利は上限の18%がほとんどです。
しかし、銀行カードローンは広告等の金利(○○%〜○○%などの表示)を見ても、右側の上限金利は15%以下になっているのが多く、そうした場合適用される金利は最高でも15%以下となることから、仮に10万円のみ借りたとしても適用金利は15%以下になるということです。
低金利+高限度額は他社借り換え・おまとめに最適!
そして限度額についても消費者金融は200万円〜300万円が多いのに対し、500万円〜1000万円とかなりの高限度額となっており、通常の借入以外にも他社借り換えやおまとめローンに最適な商品となっています。
低金利で借り換え・おまとめすることで、毎月の支払金額を軽減することができ、余裕をもって返済することが可能となります。又、支払金額は同じだとしても低金利の場合、当然元金充当金額が多くなるため、同じ金額を払っても残高の減少は変わってきます。
銀行カードローンは提携ATM手数料が0円?
低金利と高限度額は大きなメリットですが、銀行カードローンで注目するのは、提携ATM手数料が0円のカードローンが多い点です。消費者金融は提携ATMの数は多いですが、自社ATM以外で借入・返済した場合ATM手数料として、105円〜210円が必要になります(手数料0円の会社もありますが)。
リボ契約は限度額内で繰り返し借入と返済ができるのが特徴ですが、例えば借入の際に毎回105円の手数料が必要になった場合、数回追加融資を提携ATMで借りて、返済も提携ATMですればATM手数料だけで1,000円以上支払金額より引かれることは珍しくありません。銀行カードローンは自社ATMはもちろん、提携ATMに対しても手数料0円が多く、この手数料は取引をか重ねるごとに大きいことが実感できると思います。